O概要:

最近、自動車産業標準委員会 (AISC) は、規格 AIS-156 および AIS-038 (Rev.02) 修正 3 を発表しました。AIS-156 および AIS-038 の試験対象は、自動車用の REESS (充電式エネルギー貯蔵システム) と、新しいこの版では、REESS で使用されるセルは IS 16893 パート 2 およびパート 3 のテストに合格する必要があり、少なくとも 1 つの充放電サイクル データが提供される必要があると追加されています。以下に、IS 16893 パート 2 およびパート 3 のテスト要件を簡単に紹介します。

IS16893 その2：

IS 16893 は、電気推進道路車両の推進に使用される二次リチウムイオン電池に適用されます。パート 2 は、信頼性のテストと悪用についてです。これは、国際電気標準会議 (IEC) が発行した IEC 62660-2: 2010「電気推進道路車両の推進に使用される二次リチウムイオン電池 – パート 2: 信頼性と誤用のテスト」と一致しています。試験項目は、容量チェック、振動、機械的衝撃、圧壊、高温耐久、温度サイクル、外部短絡、過充電、強制放電です。その中には次の主要なテスト項目があります。

• 高温耐久性: 100 % SOC(BEV) および 80 % SOC(HEV) のセルは、130℃に 30 分間置く必要があります。
• 外部短絡: SOC 100% のセルは、5mΩ の外部抵抗で 10 分間短絡する必要があります。
• 過充電: メーカーが指定した最大電圧の 2 倍の電圧を印加するか、SOC 200% の電力レベルが必要です。BEV は 1C、HEV は 5C で充電する必要があります。

上記の項目はセルのパフォーマンスに関するものです。セパレーターなどの電池材料に高い性能が求められます。したがって、メーカーはそれらに細心の注意を払う必要があります

上記 3 つのテストでは、製品の安全性能に特別な注意が必要です。細胞、特に内部素材の安全性s、横隔膜など。

IS16893 その3：

IS 16893 パート 3 は安全要件に関するものです。これは、IEC 62660-3: 2016「電気推進道路車両の推進に使用される二次リチウムイオン電池 – パート 3: 安全要件」と一致しています。試験項目は、容量チェック、振動、機械的衝撃、圧壊、高温耐久、温度サイクル、過充電、強制放電、強制内部短絡です。以下の項目が重要です。

• 振動、機械的衝撃、温度サイクル、短絡の試験方法は、IEC 62660-2:2010 を参照してください。実はテスト方法はIS 16893 Part 2と同じです。
• 高温耐久性：130℃で30分間放置する必要があるほか、ヒーターを切ってから1時間のセル観察が必要です。
• 過充電: メーカーが指定する最大電圧の 120 % の電圧を印加するか、SOC 130 % の充電が必要です。
• 圧壊および強制放電の試験パラメータは、IEC 62660-2: 2010 とは若干異なります。

強制内部短絡の試験方法はIEC 62619を参照します。

役立つヒント:

IS 16893 Part 2 と IS 16893 Part 3 には同じテスト項目がいくつかありますが、判定は同じではないことに注意してください。パート 2 では、セルの信頼性を評価し、信頼性と乱用行為に関する基本データを収集する必要があります。テストレポートには、電流、電圧、温度のデータを記録し、セルのテスト結果を記述する必要があり、テスト結果が合格か不合格かを判断する必要はありません。ただし、パート 3 では、テスト中にセルが発火して爆発することができない、そうでない場合はテストが不合格になるなど、テストに合格するための条件が指定されています。

この規格およびテストアプリケーションに関して他にご質問がある場合は、お気軽に当社のカスタマーサービスまたは営業までお問い合わせください。